遠くにいる家族や友人へのお守りの郵送は、決して失礼な行為ではなく、むしろ心温まる贈り物です。
このように送られたお守りも、しっかりとしたご利益があると言われています。
自分で購入したお守りを郵送する場合、丁寧に梱包し、衝撃などから保護することが大切です。
お守りをどこの神社で購入したか、そして温かいメッセージを添えることも忘れずに。
また、お守りを神社に返納したい場合も、郵便での送付が可能です。
その際、感謝の気持ちを込めた手紙と、依頼の内容を明記することが好ましいです。
お守りを郵送してもいいのか解説
お守りを郵送すること自体は、失礼とは考えられません。
遠方の親戚や知人に送る際に「失礼ではないか」と心配になることがあるかもしれませんが、お守りを丁寧に扱って適切に送れば問題ありません。
最近では、遠くに住む人々のために神社がお守りの郵送サービスを行っていることがあり、その多くはオンラインで購入できるようになっています。
自分で購入したお守りを梱包して送るのも良いですし、神社の郵送サービスを利用して知人に届けてもらうのも素敵な方法です。
自分で送る方法については、後ほど詳しく説明しますね。
郵便で送るお守りのご利益に関して
お守りを郵便で送る際、そのご利益は変わらず受け取ることができます。
直接神社へ行ってお守りをもらうのがベストですが、郵送されたお守りでも効果は変わりません。
実は、誰かに代わって神社に参拝してもらう「代参」という習慣が昔からあり、これによってもご利益を得られると言われています。
たとえば、合格祈願や安産祈願などのお守りを郵送で受け取っても、きちんとした扱いをすれば、ご利益を期待できるのです。
お守りを郵送する際には、丁寧な扱いがとても大切です。
これから、お守りをどのように郵送すればよいかを詳しく説明いたします。
お守りを送る際の手順とポイント
お守りを知人に送る際は、以下の手順を踏むことをお勧めします。
必要なもの:封筒、便せん、ビニール袋、お守り
- 便せんにメッセージを書く
- お守りをビニール袋に入れる
- メッセージを書いた便せんと、ビニール袋に入れたお守りを封筒に入れる
- 郵便局で郵送手続きをする
お守りを郵送する際に気をつけたいのは、水濡れや破損から守ることです。
水濡れ防止のために、ビニール袋を使用しましょう。
(さらに緩衝材を使えば安全性が高まります)
便箋には、お守りをどの神社で購入したかや、挨拶の言葉を書きましょう。
お守りだけが突然届くと受け取る人が驚くかもしれないため、激励や心温まるメッセージを添えると喜ばれます。
封筒に「御守在中」と記すと、配送時の取り扱いがわかりやすくなります。
郵送は郵便局で行うのが一番です。
重さを計って切手を準備する手間が省けるからです。
時間がない場合は、自宅で重さを量り、切手を用意してポストに投函するのも一つの方法です。
お守りを郵送で返納する際の手順
お守りを誰かに送るだけでなく、自分で買ったりもらったりしたお守りを、神社に返納したい時も郵送が可能です。
これは決して無礼ではなく、安心して行える方法です。
たとえば、遠くの知人からもらったお守りや、旅行中に購入したお守りを、直接神社に返しに行くのが難しい場合には、郵送での返納が適しています。
理想的には神社に直接お礼参りに行くことですが、遠方であったり体調の都合で行けない場合、郵送を活用すると良いでしょう。
実際、明治神宮のように郵送での返納を受け付けている神社もあり、その場合はおはらいやお焚き上げが行われます。
ただし、全ての神社が郵送での返納を受け付けているわけではないので、事前に公式サイトや電話で確認が必要です。
郵送で返納する場合は、以下のアイテムを準備します。
- 返納するお守り
- 半紙
- 便箋
- 現金
- 現金書留用封筒
返納時には、お守りのお焚き上げをお願いする内容を便箋に記し、感謝の言葉を添えます。
それとお守り、お焚き上げ料を現金書留封筒に入れて送ります。
(神社にもよりますが、お焚き上げ料は必須ではありません。神様への感謝を示すためにお焚き上げ料を納める際には、お守りの価格と同額を添えるのが一般的です)
お守りは神様が宿るものなので、半紙に包んでから封筒に入れることが望ましいです。
封筒には「古守札在中」と記載すると良いでしょう。
返納する前に神社の社務所に連絡を取り、適切な返納方法についての指示を受けることをお勧めします。
郵送でのお守り返納時に添える手紙の書き方
郵送でお守りを返納する際に添える手紙の書き方を例として紹介します。
〇〇神社 社務所 様
この度は大変お世話になりました。
一年間、何事もなく穏やかに過ごせたことを心から感謝しております。
(その他「おかげさまで、無事に○○に合格することができました」等)
本来であれば、お守りを直接返納させていただきたいのですが、遠方のため郵送にて失礼いたします。
お焚き上げをしていただきますようお願い申し上げます。
少しばかりの気持ちとして、お焚き上げ料を同封いたしましたのでお納めください。
住所 〇〇
氏名 〇〇
手紙は、主にお守りの返納を依頼し、これまでのご守護に対する感謝を表すものです。
特に大切なのは、手紙の最後に自分の住所と名前を書くことです。
これは参拝時に身元を明らかにするのと同様、返納する人が誰であるかを明確にすることで、神様への敬意を表します。
より丁寧な表現を希望される場合は、季節の挨拶を加えると良いでしょう。
まとめ
お守りを郵送することは全く問題なく、そのご利益にも影響はありません。
お守りを郵送する際には、衝撃から守るために丁寧な梱包が必要です。
どの神社のお守りであるか、ということと、あなたのメッセージを添えることがおすすめです。
さらに、お守りを神社に返納したい時も、郵送で行うことができます。
返納時の手紙には、感謝の気持ちと住所と名前、またお焚き上げを依頼する内容をはっきりと書きましょう。