子供の習い事には種類がたくさんありますよね。
ピアノ、習字、英会話、プログラミング、水泳…。
子供に習い事をさせたいけど、何個させたほうがいいのか悩みますよね。
習い事をたくさんさせる親もいます。
しかし、やる気のない子供に習い事をさせても意味がありません。
子供の習い事は「子供がやりたいと言ったもの」をさせるようにしましょう。
もちろん、予算の関係などはあると思いますが、可能なのであれば子供の希望の習い事をさせましょう。
今回はその理由についてお伝えします。
習い事は多い方がいい?本人がしたいと言ったものをさせよう
子供に習い事をたくさんさせる親っていますよね。
習い事は多い方がいいのでしょうか?
私は以前、塾に勤めていたので、たくさんの保護者と話をしたことがあります。
日曜日以外は毎日習い事をさせているという親は、実はたくさんいるのです。
- 月曜日:ピアノ
- 火曜日:習字
- 水曜日:空手
- 木曜日:学習塾
- 金曜日:水泳
- 土曜日:英会話
といったような感じです。
どうしてそんなに習い事をさせているのかと質問してみると、
「私がやらせたかったものと、本人がやりたいと言ったものですね。いつのまにかこうなっていました。」
とのことでした。
しかし、子供の習い事は、親が誘導してあげることも含めて「本人がやりたい」と言ったものをさせたほうがいいのです。
理由としては「嫌々していても力がつかない」ということがあります。
これがかなり大きいです。
やる気のない子供に習い事をさせても意味がない
私が塾に勤めていたとき、小学3年生の男の子の中に一人、塾に通うのをものすごく嫌がっている子がいました。
その子はまず母親が車に乗せるのに一苦労し、必死に車に乗せて連れてきます。
そして塾の前で暴れる子供を抱えて、親が強引に塾の中に連れてくるのです。
塾に来てからもなだめて、職員たちは彼を椅子に座らせるのに必死です。
このような状況で、成績が伸びるはずがありませんよね?
もう一例あります。
これは私自身なのですが、私は小学生の頃ピアノ・習字・水泳を習い事として行っていました。
このピアノが嫌で嫌でしょうがなかったのです。
親に言われて始めた習い事であり、小学校2年生から中学校3年生まで続けていました。
しかし「ピアノを好き」だと思ったことは、一度もありませんでした。
そして、習い事のピアノをやめてからというもの、二度とピアノに触っていません。
これって、習い事していた意味あるの?と思いますよね。
そうです。意味ないんです。
もちろん、ピアノというのは脳が活性化するとも言われています。
本当に意味がなかったのかはわかりませんが、上達という意味でいうと、やる気のない子供はかなり遅いのです。
本人が「やりたい」と言って始めた習いごとであれば、一生懸命取り組んでいなかったり、サボっていたりすれば「あなたがやりたいって言ったんだよね?」と諭すことができます。
辞めたいと言った時も「あなたが始めたいと言って始めたものを、そんな簡単に辞めてはいけない」と、自分の言葉に責任を持たせることもできます。
この「やりたい」という言葉は、親が子供にやる気が出るように誘導して、言わせたものでもいいのです。
最初に本人の「やりたい」という言葉を引き出しましょう。
習い事多いことの弊害は?
前章では「本人がやりたいと言ったものをさせる」と言いましたが、かといってやりたいと言っていたものをすべてさせるのは難しい場合もあるのではないでしょうか。
お金がかかる
習い事をさせすぎると起きる問題に、「お金がかかる」というものがあります。
当然ですが、どの習い事も月謝がかかりますよね。
際限なくできればそれが一番良いですが、お金も無限ではありませんよね。
送迎が大変
次に「送り迎えなどの親のストレス」があります。
すべての習い事に子供が一人で行ければよいですが、すべての習い事が家の近くという都合のよいことはありませんよね。
月曜日はピアノに送って、火曜日は塾に送って、終わったら迎えに行って…。
と、スケジュール管理だけでも大変です。
それだけ親が頑張っている中で、子供がやる気のない姿を見せた日には、本当に爆発してしまいそうですよね。
子供の遊ぶ時間がなくなる
そして最後に「子供の遊ぶ時間が取れない」というものがあります。
子供がのびのびと遊ぶ時間って、本当に大切なのです。
家族や友人とたくさん遊ぶことで、人間関係の大切さを学ぶことができます。
自然の中で走り回り、挑戦や失敗を繰り返すことで新たな発見をします。
子供には「子供でいられる時間」が絶対に必要なのです。
現在、英語教育が小学校から始まったり、プログラミングが授業に入ってきたりと、小さい頃から学ばせたいことはどんどんと増えてきます。
しかし、すべてを手に入れようと思ってはいけません。
まずは子供にたくさん遊ばせる時間を与えた上で、なんの習い事をさせたいか・したいかということを親子で話し合ってみましょう。
子供が決められないようであれば体験に行かせてもいいと思います。
親がただただ与えた習い事で、子供のスケジュールを埋め尽くしてしまわないようにしましょうね。
習い事をたくさんさせる親 まとめ
もちろんですが習い事はだめなことではなく、子供の能力を伸ばす大切なものです。
なんでもかんでもさせるのでではなく、子供の未来に本当に大切なものを一緒に考えてあげることが大切ですね。